INCA-FLOWによるテストベンチの自動化により、SUBARUのエンジン制御開発効率が大幅に向上
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⾃動化ソフトウェアを導⼊することで、テストエンジニアの負担を軽減し、⽣産性向上を実現
自動車業界は現在、「100 年に一度の大変革」の真っ只中にあります。電動化への移行により内燃機関の開発リソースが必然的に減少する一方で、エンジン制御の複雑さは増し続けています。広範囲かつ緻密なデータ計測を求められるため、SUBARUはチームを拡大することで開発期間の短縮を図りました。
この状況により、SUBARUは 2つの大きな課題に直面しました。テストリソースの制限が開発効率のボトルネックになったこと、そしてテスト期間がエンジニアの習熟度に依存し、熟練者にかかる負担が高まってしまったことです。
この課題に対処するため、SUBARUは、ETASとIAV社が共同開発したソフトウェアツールINCA-FLOWを使用して車両テストベンチを自動化する試みを始めました。INCA-FLOWでは、テストシーケンスをフローチャート形式でプログラミングできるため、、ETASINCAとETASハードウェアを使用してテストを自動実行できます。
INCA‐FLOWが提供する自動化により、SUBARUは大きな課題を克服することができました。テストエンジニアにとっての課題は、安全監視するパラメータの数が膨大なことでした。さらに、評価条件を緻密に調整しながら長時間テストを実施するには、体力的に大きな負担がかかっていました。
メリット
テスト効率の大幅な向上
高い安定精度
49%の時間節約
以上の機能により、SUBARUはINCA‐FLOWを活用することで大幅な効率化を実現しました。特に注目すべきは3つの主要なメリットです:
1. テストベンチ操作の自動化により、熟練エンジニアは26%、新任エンジニアは45%という驚異的な時間節約が実現しました。
2. INCA‐FLOWの使用により、エンジン運転点に関係なく、熟練エンジニアのレベルに匹敵する高い精度がすべての領域で安定して確保されました。
3. データポイントが多い大規模なテストにおいて、合計で49%の時間節約に成功し、高いデータ精度が実現されました。このことは量産に重点を置く開発現場では特に有益です。
全体として、SUBARUはテストプロセスの効率を大幅に向上させただけでなく、エンジニアの専門知識への依存度を下げることもできました。経験の浅い従業員であっても、これまでは熟練した専門家しか達成できなかったレベルでテストを実行できるようになりました。これらの改善により、SUBARUは開発期限を遵守し、リソースを節約し、テスト結果の品質を一貫して向上させることに成功しました。
詳しくはINCA-FLOW 製品ページをご覧ください。
本記事は、2021年6月に開催された「ETASツールユーザー会」における発表資料をもとに作成されたものです。
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