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ES89x

ES89x – 極めて高い需要にも対応できるFETK ECU/バスインターフェースモジュール・シリーズ

ES89x – 極めて高い需要にも対応できるFETK ECU/バスインターフェースモジュール・シリーズ

ECU/バスインターフェースモジュールES891およびES892は、ES800計測・適合・プロトタイピングハードウェアモジュール製品ファミリの主要製品です。ETASのES89xモジュール・シリーズ、FETKテクノロジー、およびソフトウェア製品ファミリのETAS INCA とETAS INTECRIOにより、ETASは実車やテストベンチで電子制御システムの開発、適合、検証を行うための将来対応型ソリューションを提供します。

ES89xモジュール・シリーズはECUとビークルバスから得られる計測データを記録します。これらのモジュールは、ECUの適合、診断、およびフラッシュ書き込みに使用したり、プロトタイピングアプリケーション用インターフェースとして使用したりできます。ES89xモジュール・シリーズは、さまざまな信号源から入ってくるすべての信号を同期的にキャプチャできます。

主な機能

このシリーズのモジュールは、Ethernet(イーサネット)、FlexRay、CAN、CAN FD、およびLINのビークルバスをサポートしているだけでなく、ネイティブなXETK XCP on EthernetおよびETASの高性能なFETKのECUインターフェースもサポートしています。実際に、1個のES89xモジュールに2個のFETKを同時に接続できます。ES400製品ファミリまたはES600製品ファミリの計測モジュールや ECU/バスインターフェースモジュールの ES510、ES511、ES523、ES592、ES593-D、ES595、あるいはES9xxプロトタイピング/バスインターフェースモジュールは、ファストイーサネット経由でES89xモジュールに接続できます。

このシリーズのモジュールは、ECU/バスインターフェースとして、ホストコンピュータ接続用のギガビットイーサネットポートを1個、FETK ECUまたは他のギガビットイーサネット(GE)デバイスのためのギガビットイーサネット(GE)接続を2個、XETK ECUまたは別のファストイーサネット(FE)デバイスのためのFEポートを1個搭載しています。さらに、このシリーズのモジュールにはCANまたはCAN FDのポートが5個あり、モジュールES891では2個のポートをFlexRayポートのチャンネルAおよびBとして使用するように設定し直すことができます。

用途

  • 電子制御システムの検証、適合、プロトタイピングを実車で行うためのES800システムのインターフェースモジュール
  • ETK、FETK、XETKのECUインターフェース、ビークルバス、および計測モジュールからの信号の時刻同期キャプチャ
  • 実車やテストベンチでの高データレート計測

利点

  • 既存のツール環境と統合できるオープンインターフェース
  • ETASハードウェアからの計測データを時刻同期で、1µsより優れた精度でキャプチャ
  • IEEE1588 Precision Time Protocol(PTP: 高精度時間プロトコル)準拠の時刻同期
  • 堅牢なメタルハウジング(IP44)
  • 2個のFETK/ギガビットイーサネット接続と1個のXETK/ファストイーサネット接続
  • 2チャンネルからなる1個のFlexRayインターフェース(ES891のみ)
  • 最大5個のCAN/CAN FDインターフェース
  • 1個のLINインターフェース
  • CAN、CAN FD、FlexRayチャンネルでのウェイクアップ
  • ES800ファミリのモジュールを追加接続できるシンプルなプラグインメカニズム

テクニカルデータ

ES891.2 ES892.2
ES891.2
寸法・重量
ES891.2
寸法 (高さx幅x奥行)
ES892.2
63 mm x 215 mm x 230 mm
2.47 in x 8.46 in x 9.05 in
ES891.2
重量
ES892.2
2.9 kg / 6.4 lbs
ES891.2
環境条件
ES891.2
温度範囲
ES892.2
動作時:-40 °C~+70 °C
ES891.2
ES892.2
保管時:-40 °C~+85 °C
ES891.2
相対湿度
ES892.2
動作時:85%、保管時:95%(結露なきこと)
ES891.2
試験
ES892.2
機械的衝撃、振動、落下、温度変化(EN 60068およびISO 16750に準拠)
ES891.2
保護等級
ES892.2
IP44
ES891.2
使用高度
ES892.2
海抜5000 mまで
ES891.2
スタンバイ時の電流範囲
ES892.2
標準値:最大 17 mA(12 V DC)
ES891.2
ES892.2
25 mA (最大)
ES891.2
動作電流範囲
ES892.2
最大 5 A(12 V DC)
ES891.2
電源
ES891.2
動作電圧
ES892.2
7 V~29 V DC
ES891.2
消費電力(12 V)
ES892.2
標準値:2.2 A(動作時)/12 mA(スタンバイ時)
ES891.2
電源管理(ウェイクアップ/スタンバイ)
ES892.2
イーサネットトラフィックの開始/停止時に電源ON/OFF(PCまたはアップストリームモジュールON/OFF)
ES891.2
ES892.2
設定可能: CAN/CAN FD/FlexRayトラフィック開始時 電源ON
ES891.2
保護
ES892.2
最大32Vまで逆電圧保護、負荷遮断保護
ES891.2
ホストインターフェース
ES891.2
ギガビットイーサネット
ES892.2
100/1000Base-T x1
ES891.2
高速イーサネット
ES892.2
XETK ECU インターフェース x1、または、計測モジュール/インターフェースモジュールとの接続用:10/100Base-T x1
ES891.2
ギガビットイーサネット
ES892.2
XCP-on-Ethernetに対応したFETK ECU インターフェース x2
ES891.2
ES892.2
ETK-S20.1およびETK-S21.1を接続する場合は、アダプタケーブルが必要です。
ES891.2
ES892.2
または、計測モジュール/インターフェースモジュールとの接続用:10/10/1000Base-T x2
ES891.2
デバイスインターフェース
ES891.2
電源
ES892.2
接続している計測モジュールES4xx/ES6xxおよびXETK用
ES891.2
同期
ES892.2
時間分解能:1 µs
ES891.2
バスインターフェース
ES891.2
ES892.2
CAN/CAN FD/ CAN XL x5、またはCAN/CAN FD/ CAN XL x3 およびFlex Ray x1、LIN x1
CAN/CAN FD/ CAN XL x5またはCAN/CAN FD/CAN XL x3、LIN x1
ES891.2
CAN/CAN FD/ CAN XL [1]
ES892.2
5 チャンネル、高速CAN(2.0 Aおよび2.0B)
ES891.2
ES892.2
最大64バイトのCAN FDデータフレームを最大5 Mbit/sの速度で転送
ES891.2
ES892.2
CANトランシーバ: NXP TJA1462(SICを使用したシグナル改善機能)、CAN: 1 Mbit/s(最高速度)8 バイト(ペイロード)、CAN FD SIC:5 Mbit/s(より多くのノードとサブトポロジを使用可能)、8 Mbit/s(ポイントツーポイント接続)、64バイト(ペイロード)、CAN XL: 8 Mbit/s 2048 バイト(ペイロード)
ES891.2
FlexRay[1]
ES892.2
FlexRay V2.1 インターフェース(A および B の 2 チャンネルを使用) x1または追加の内部ノード(FlexRay バス同期用) x1
ES891.2
ES892.2
Flex Rayトランシーバ: NXP TJA1082、254 バイト(最大ペイロード)、10 Mbit/s (最高速度)
ES891.2
LIN
ES892.2
1チャンネル、LIN V2.2A
ES891.2
ES892.2
LINトランシーバ: MCZ33661EF
ES891.2
ステータス表示
ES891.2
LED
ES892.2
動作、インターフェース、同期の状態
ES891.2
対応するハードウェア
ES891.2
PC/ETASアップストリームモジュール
ES892.2
PC(イーサネットポート搭載)、ドライブレコーダ ES820
ES891.2
ETASダウンストリームモジュール
ES892.2
ネットワーク/インターフェースモジュール ES523、ES592、ES593-D、ES595、ES600.2、ES88x 、 計測モジュール ES4xx/ ES6xx、プロトタイピング/インターフェース モジュール ES910.3 、マルチ入出力モジュール ES930、XETKおよびBR-XETK(CBEB105 BroadR-Reachメディアコンバータを使用)
ES891.2
対応するソフトウェア
ES891.2
INCA
ES892.2
INCA 7.4.3以降
ES891.2
ファームウェアアップデート
ES892.2
HSP V13.7.0以降
ES891.2
サードパーティソフトウェアのサポート
ES892.2
サードパーティソフトウェア使用の有効化(BOA、 XCP)https://www.etas.com/en/downloadcenter/18102.php
ES891.2
ウェイクアップ管理
ES891.2
ES892.2
スタンバイモード:ホストイーサネット、AEノード、CAN-FDノード、CANノード、CAN XLノード、FlexRayノード、LINノードのいずれからもデータトラフィックシグナルが検出されない場合、システムは自動的にスタンバイモードに切り替わります。
スタンバイモード:ホストイーサネット、AEノード、CAN-FDノード、CANノード、LINノードのいずれからもデータトラフィックシグナルが検出されない場合、システムは自動的にスタンバイモードに切り替わります。
ES891.2
ES892.2
ウェイクアップモード:ホストイーサネット、データトラフィック、またはAEノード、CAN-FDノード、CANノード、CAN XLノード、FlexRayノード、LINノードの少なくとも1つがデータトラフィックを検出すると、システムは自動的にオンモードに切り替わります。
ウェイクアップモード:ホストイーサネット、データトラフィック、またはAEノード、CAN-FDノード、CANノード、LINノードの少なくとも1つがデータトラフィックを検出すると、システムは自動的にオンモードに切り替わります。
ES891.2
補足
ES891.2
[1]
ES892.2
ES891モジュールにおいて、FlexRayインターフェースを使用しない場合は、5チャンネルのCAN/CAN FDインターフェースを使用できます。
本製品は自動車用アプリケーションでの使用のために開発、発売されています。他ドメインで使用する際は、ETASまでお問い合わせください。

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